2015年度 ツルギフォトニクス財団 事業計画
背景
日本の半導体レーザの研究開発は、現在も新たな挑戦が継続的に行われています。そして、中には過去のテーマやアイディアを現在の技術で実現させ、花開くものも多くみられます。また、製品開発・実用化の立場で、すでに開発が終わったデバイスでも、基盤技術開発、集積化、低コスト技術開発により、更なる付加価値が認められ、発展が望める可能性も感じています。
一方で、半導体レーザの研究分野は昔に比べると予算確保も難しく、そのため外国と比べると裾野の広い技術開発は必ずしも十分とは言えず、大学、公的研究機関、NTT等が関与されて、国プロも含めた予算獲得、オールジャパンの体制確立なども模索も精力的に続けられています。
このような状況下、半導体レーザの分野が今後も継続的に発展してゆくために、基礎研究、そしてビジネスにもつながる応用範囲の広い研究の基盤を作ってゆくことが大切と考えられます。
そこで今回財団法人を設立し、半導体レーザの研究の活性化と技術レベルの底上げ、そして、日本のレーザ関連を推進している方々とのコミュニケーションを図り、連携できる場の提供を通じて、貢献を行ってゆきます。
目的
半導体レーザ技術及びそれに関連する技術に関する各種事業を行うことにより、日本における半導体レーザ技術等の研究活性化、技術の向上と発展、半導体レーザ業界の連携強化に貢献することを目的とします。
2015年度の事業計画
財団設立の年として、下記案件に対してそれぞれ対応します。
(1)
個人及び公的、私的機関への資金支援、
技術支援。 (ベンチャーなども含む)
(2)
国内開催の国際会議、国内学会、及び
研究会への資金支援及び運営支援
(3)
調査研究事業
(ECOC2015、OFC2016,、信学会、応物学会参加含む。)
(4)
上記(1)~(3)の事業活動から得られた報告、情報及び知見を共有し議論できるフォーラムを主催及び提供
(5)半導体レーザ技術等の研究コンサルタント事業
(6)その他当法人の目的を達成するために必要な事業