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会議概要
松江・半導体レーザ国際会議(ISLC2022)が松江市・くにびきメッセにてハイブリッド形式で開催されました。
今回は194名の現地参加で国外からの参加者も50名近くあり、オンライン参加65名と合わせて260名近くの参加があり、活発な議論が行われました。
くにびきメッセでの集合写真
組織委員長は粕川博士(古河電工)、プログラム委員長はP.Leisher博士で会議全体が運営されました。
Openinngでの開会挨拶の模様
会場運営はAsia/Pacific Rim エリア委員長の西山先生(東京工業大学)の仕切りで行われました。
10月16日(初日)会議模様
初日は午後からワークショップと、国内光ファイバー敷設40周年記念シンポジウムが開催されました。
WSはFreedom PhotonicsのL. Johansson博士の進行で現地出席4名、オンラインから1名で説明があり、その後議論が行われました。
日本からは住友電工・八木博士、早稲田大学・北先生がパネラーとなり、会場からの質疑を受けました。
♦国内光ファイバー敷設40周年記念シンポジウム
シンポジウムは代表理事が司会進行を行いました。講演は、
・システム側から萩本氏(NICT)、
・国内のデバイス側から末松先生(東京工業大学)、
宇高先生(早稲田大学)、吉國先生(北里大学)
・海外のデバイス側からColdren先生(UCSB)、Broberg博士
(Altitun and Syntuneの出資創業者)
が当時の所属の立場で苦労話と若手研究者や学生に研究開発への向き合い方などを講演されました。
代表理事によるシンポジウム概要の説明
講演詳細
1. 萩本和男氏(NICT、当時NTT・横須賀研究所)
”The First Japan Long Haul Fiber Network was completed in 1985”
2.末松安晴先生(東京工業大学)
” Birth of Single-Mode Diode Laser at Minimal Loss Band”
若手研究者に向けたコメント
3.宇高勝之先生(早稲田大学、当時KDD)
”DFB lasers: From research to development, and further”
4.吉國裕三先生(北里大学、当時NTT・厚木研究所)
”Faster and Longer”
5.L.Coldren先生(UCSB、当時AT&T)
”From coupled cavities to photonic ICs—It didn’t begin with lasers"
6. B.Broberg博士(Altitun and Syntuneの出資創業者、当時 Institute of Microelectronics 、東京工業大学・末松研究室に1年間客員研究員として滞在)
"Tunable lasers from research to volume production – a personal view"
初日の会議終了後、WS、シンポジウム、プレナリー、レジェントの招待講演者などを招いての組織委員長主催のレセプションが松江市郊外の由志園にて行われました。
レセプション集合写真
荒井先生、Coldren先生と共に
Broberg博士(左)が東京工業大学・末松研究室在籍時の
研究メンバーと共に
17日(2日目)会議模様
2日目は一般講演のほか、プレナリ/レジェンドセッションの第一部、第二部が行われ、夜はRumpセッションも行われました。
プレナリ/レジェンド講演は第三部は3日目に行われました。
1. Dr. J. Raring (KYOCERA SLD Laser, Inc.)
“Gallium Nitride Diode Lasers Fueling the Fusion of Illumination, Sensing, and Communication”
2. 荒川泰彦先生 (東京大学)
"Advances in quantum dot lasers - 40 years of history"
3. Prof. C. Sirtori (Ecole normale supérieure Paris, France)
“Unipolar quantum optoelectronics for free space optics in the thermal-infrared atmospheric window”
荒川先生の講演模様(3日目)
組織委員長とプログラム委員長による進行
Dr. C. C. Hasnain (Berxel Photonics Inc.)
"Recent Advances in VCSELs for Datacom and Sensing Applications"
Dr. C. E. Zah (Focuslight Technologies Inc.)
“A recap of high performance AlGaInAs/InP laser development history”
Dr. E. O’Reilly (Tyndall National Institute)
“Band structure engineering and its impact on semiconductor laser design and optimisation”
C. C. Hasnain博士(Berxel Photonics Inc.)の講演
(オンライン、2日目)
C. E. Zah博士 (Focuslight Technologies Inc.)の講演
(オンライン、3日目)
Rumpセッション
ランプセッションは端面型デバイス vs 面型デバイスという観点でそれぞれの研究者がそれぞれの構成のデバイスの優位性、将来性を講演し、会場からの質問に答えました。(RUMPセッションは現地参加者のみ)
会議は川北博士(古河電工)、メイナカ先生(京都大学)、岡本博士(AIO Core CO., LTD.)、北村先生(京都工芸繊維大学)がパネラーも兼ねて進行を行いました。
その他のパネラーは、雨宮先生(東京工業大学)、萩野博士(パナソニック)、鎌田博士(ソニー)、本橋博士(富士通)、武田博士(富士フィルム)、 Jack L. Jewell博士、Paul Crump博士(Ferdinand-Braun-Institut)で、夜遅くまで議論が続きました。
Rump終了後のパネラー、組織委員メンバーによる集合写真
18日(3日目)会議模様
3日目は一般講演、ポスターのほか、プレナリ/レジェンドセッションの第三部、及び伊賀先生のIEEE・エジソンメダル授賞記念講演が行われました。また夜は一畑ホテルにてバンケットが開催されました。
伊賀先生のIEEE・エジソンメダル授賞記念講演では、あわせて伊賀先生が出版された”VCSEL Industry" がIEEEのProfesshional Book Awardを授賞されたことを受けて、その授与も行われました。
小山先生(東京工業大学)よりProfesshional Book Awardの紹介
粕川組織委員長よりProfesshional Book Awardの盾の授与
伊賀先生によるIEEE EdisonMedalの記念講演
尚、伊賀先生は11月3日発令の令和4年度文化功労者に選出され、11月4日にホテル・The Okura Tokyoにて文化功労者顕彰式が行われ、文部科学大臣より顕彰状が授与されました。
♦バンケット@一畑ホテル
バンケットは松江・一畑ホテルにて行われ、190名近くの現地参加者の多くが出席して盛況に開催されました。
組織委員長の粕川博士よりご挨拶
組織委員長、プログラム委員長、プレナリー講演者にて恒例の鏡割り
末松先生より乾杯のご発声を頂く
松江の石見神楽の勇壮なアトラクション
末松先生ご夫妻、伊賀先生ご夫妻、粕川組織委員長と共に
19日(最終日)会議模様
最終日は一般講演のほか、メモリアル講演、ポストデッドライン講演が行われました。最後のセッションまで多くの参加者があり成功裏に閉幕しました。
次回はP.Leisher博士が組織委員長となり、2024年にフロリダ州オーランドでの開催がアナウンスされました。
粕川組織委員長より閉会の挨拶
P.Leisher博士より、2024年開催のアナウンス
会議終了後に、組織委員、TPC委員、国内委員、及び関係者にて
Wrap-upが行われました。
Wrap-up集合写真
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